濃茶色のシミになる老人性色素斑の予防・対策
紫外線ダメージが肌に蓄積することでできるシミが老人性色素斑です。普通シミと聞いて思い浮かべるのが、この老人性色素斑といっていいでしょう。
老人性とありますが、老人でないのに老人性色素斑ができたとがっかりしないで下さいね。決して老人だけに出来るものではないです。
老人性色素斑はいくつもの種類があるシミの中で、男女問わず多く見られる最もありふれたシミです。今はシミはないから関係ないと思っていても、今後できる可能性はあります。
老人性色素斑の予防、対策
老人性色素斑は顔面や背中、腕など、日光に当たるところに出来る濃い褐色の境界明瞭なシミです。紫外線に長期間当たったことにより皮膚の表面細胞が光老化し、メラニン細胞を活性化して過剰なメラニンを作らせます。
紫外線により皮膚のメラニン色素が増加したものなので、顔や手の甲、デコルテなど肌を露出する部分に多いです。今のシミは5~20年前に紫外線に当たった影響が出ています。このことから、老人性色素斑は紫外線などによる皮膚損傷により生じる皮膚の変化ということができます。
加齢とともに徐々に出てくる場合がほとんどですが、20代後半から見られ始め、40代では6割、50代で8割、80代以上でほぼ全員に生じると言われています。思春期までに紫外線を多く浴びていたという人は、20代後半から現れたり出産後にシミが増えたりすることもあります。
つまりほとんどの老人に見られ、中年期以降結構な割合でできるのが老人性色素斑なのです。最初は色が薄く目立たないですが、少しずつ濃くはっきりしてきます。
特徴としては輪郭がはっきりしていて形は円形、あるいは丸っこい形、時に不整形、大きさは点状の小さいものから硬貨大の大きいものまで様々です。色調も淡いものから濃いものまであります。
顔や手の甲、腕など日光によく当たる部分にでき、形は不定形、米粒くらいの大きさや5cmほどまでに及ぶことがあります。紫外線を浴びる場所であればどこでもできます。紫外線を浴びやすい場所は露出しやすい場所で顔、手、前腕、デコルテなどです。
老人性色素斑が自然に治ることはなく、年齢とともに少しずつ色が濃くなったり増加したりしていくようです。老人性色素斑は他のシミに比べると比較的改善しやすいですが、予防するに越したことはありません。
紫外線対策と生活習慣を見直し、ストレスをためすぎないこともシミができにくい体づくりの基本です。治療法にはケミカルピーリング、レーザーなどがあり、これらの治療後はサンスクリーンなどで遮光するのが良いとされています。
どの治療も美容外科や皮膚科に相談することで、提案してくれるようです。老人性色素斑を予防するには、とにかく紫外線対策が必要です。